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恵 建築デザイン事務所

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2009年1月26日 (月)

いい家が欲しい

そういうタイトルの本が売れているそうです。

今、外張り断熱の家を設計中で、ここ1か月、断熱に関する本をたくさん読みました。

「いい家」ってどんな家でしょうか?

この本は 「外張り断熱の家」を 「在来工法」で 「工務店に設計施工で建ててもらう」のが最高、と書いてあります。

でも、住まいの価値観は人それぞれです。

私が去年設計し、完成した家は、スローライフそのもの。

「冷房なんか使いたくないので、風通しを良くしてください」と言われ

エアコン用のコンセントすら 付けませんでした。

「土壁の家なので 長年の間に隙間が開くかもしれませんよ。」と、お話すれば

「いいです。今までの家だって そうでしたから。」と、言われ

薪ストーブと吹き抜けで、暖かな住まいになっています。

コンセプトは、はっきりしていました。

「本物の木で、大工さんの木組みを生かし、できるだけ自然素材を使った、心地良い住まい。」

外張り断熱は施工性も良いし、断熱材によっては、ちょっと高価ですが 暖かくていいなあ、と思います。

でも、高気密にして計画換気もしなければ、「壁体内結露」というやっかいなものが出てきます。

現実に、24時間換気扇は、寒いので、たいていの人が冬には止めてしまっています。

夏のエアコン使用時(窓を開けない時)を 想定しているのです。

あの、細い掃除機のホースのようなダクト内に、ほこりがたまったらどうするのでしょうか?

フィルター掃除などの メンテナンスは誰がするのでしょう?

それに、機械に頼る、ということは いつもエネルギーを消費しているということです。

そのかわり、高断熱なので、小さいエネルギーで家じゅうが快適温度になるそうです。

あなたなら、どちらを取りますか?

ダニが出てもバルサンが炊けない。

昨夜の焼肉の匂いが翌日も残っている。

冬は乾燥しすぎて、加湿器が必要。

それは、内装材にもよるんでしょうが・・・・。

揮発性の生活用品に気をつけること。(シックハウスになりやすいので)

でも、それに目をつぶっても余りある良い点は、家じゅうどこへ行っても暖かい。寒くないこと。

廊下やトイレへ行っても寒くないので、高齢者にも安心です。

光熱費も安い。

高断熱・高気密住宅に住んでいる人の、良い点ばかりではなく 悪い点、困った点も聞いてみたいですね。

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